歯科治療というと、怖い、歯を削る音がいや、待ち時間が長いなど、ついつい敬遠してしまいます。しかし、痛いときだけ歯科にかかるのではなく、「かかりつけ歯科医」を持てば、普段から自分の歯と口の健康を保持し、安心して豊かな人生を送ることができます。
厚生省も今後の保険組み替えで「かかりつけ歯科医」という項目を新設しました。そこで今回は、この「かかりつけ歯科医」についてご説明します。
1.予防から治療まで、あるいは病気や障害になっても、往診を含めて幅の広い対応をしてもらえます。高齢になるに従い、歯周病などで多くの歯が失われます。しかし、定期的に健診を受けながらきちんと予防管理を受けることで、歯を失わずにすむ場合もあるのです。また、たとえ寝たきりになったとしても、以前から自分の患者さんであった場合には、積極的に往診をしてくれる歯科医も少なくありません。
2.継続してお口の健康を管理してもらい、虫歯や歯周病が再発した場合には、従来からの治療の経緯をふまえて、それぞれの患者さんにそった対応を考えます。
3.専門的な治療の確保があります。「かかりつけ歯科医」自身が歯槽膿漏などの歯周病を専門としてきた場合、義歯など治療を専門としてきた場合、外傷や腫瘍といった口腔外科を専門としてきた場合、あるいは歯並びを改善する歯列矯正を専門としてきた場合などいろいろあります。そこで、もしも自分の専門領域外のことであれば、必要に応じて専門医や病院を責任をもって紹介をするのです。
これらのことにより、患者さんは何でも安心して「かかりつけ歯科医」に相談することができるのではないでしょうか。 |