永久歯がはえてくる時期は６歳頃が目安です。この時期には、いろいろな歯のトラブルがあります。そこで、６歳までに、口の中がきちんと成長してきたかどうかを、チェックしてみましょう。

１）授乳時に元気におっぱいを吸いましたか。
２）鼻呼吸をしていますか。

上下の唇が厚く、力がなく、筋力のバランスが悪いと、舌や口をよく運動させることができません。そのため、よく噛めない、飲み込めない、硬いものが噛めないといった状態を招き、これが偏食、好き嫌いの原因にもなります。しっかりとした噛み合わせ、きれいな歯並びは、舌と唇の筋肉の成長がとても大切な要素なのです。

３）むし歯はありませんか。
４）口から食べ物をこぼさず、よく噛んで食べられますか。
５）指しゃぶりの癖はありませんか。

むし歯をみつけた時、よく噛めていないと思った時、指しゃぶりの癖が少しひどいかなと思った時などには、歯科医院で相談しましょう。最初の永久歯は、乳歯の奥の方に生える６歳臼歯が多いのですが、下の歯の前歯から抜け変わる子もおり、どちらでも心配はありません。６歳臼歯はむし歯になりやすく、子どもには磨きにくい歯ですから、親が磨いてあげましょう。どうしても磨くのが難しい時は、歯科医院で予防の薬をつけてもらうといいでしょう。６〜７歳になると、１年に1 本くらいのペースで、下の前歯から左右対象に抜けてきます。はえてきた永久歯が乳歯の内側や外側に出るため、乳歯が抜け落ちにくくなることがあります。そんな時には無理をせず、気軽に歯科医師に相談しましょう。顎や舌、唇をきちんと成長させて、歯並びや噛み合わせが悪くなるのを予防する方法も開発されています。