仙台予防歯科協会 北中山歯科クリニック
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北中山歯科クリニック
〒981-3215
仙台市泉区
  北中山2丁目33-10
TEL:022-376-5066
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糖尿病の方の歯科診療

歯科受診の注意点
 糖尿病の患者さんが増えているようですが、そのような患者さんが歯科受診をするときに注意する点は、3つあります。

  1. 感染しやすい
     歯科治療、特に抜歯においては、口腔内常在菌などが血管中に入り、菌血症が生じることが往々にしてあります。健康な人では無症状に過ぎてしまいますが、糖尿病の人の場合は、時に重症化する場合もあります。
     ただ、すべての患者さんが危険なわけではありません。危険になるのは、血糖コントロールがうまくいっていない場合です。日本糖尿病学会では、「合併症予防の観点からヘモグロビンA1 c の目標値を7%未満とする」と発表していますので、この値を一つの目安としてください。また、血糖コントロールが良好な場合でも、抜歯などの出血を伴う処置の際は、術前・術後に抗菌薬を投与すること、術後には消毒を行って感染予防に努めることが必要です。
  2. 傷が治りにくい
     糖尿病では高血糖による血流障害や神経障害などによって、傷が治りにくくなります。日常生活で生じる小さなけがでも健康な人と比べ、完治するのに時間がかかりますので、抜歯や歯周病の手術などでは、治癒に時間がかかることを予想して、治療計画を立てる必要があります。
  3. 血糖値変動のおそれ
     歯科疾患や治療により血糖値が変動する可能性があります。歯や歯ぐきが痛くて食事がとれない場合は、血糖値が低下しやすくなります。また、治療中に受けるストレスや麻酔注射によって、血糖値が上昇することもあるといわれています。さらに、血糖値の上下に起因して、高血糖や低血糖状態になる可能性があります。歯科診療を受けるときは、食事直前の時間帯をさけて、食事を摂取した時間と糖尿病治療薬の使用に注意してください。
かかりつけ歯科医院で予防する
 以上3つの注意点を書きましたが、歯をよほど悪くしなければ怖いものではありません。治療が必要になってから科を受診するのではなく、かかりつけ歯科医院を決めて、定期的な歯科受診をすることが歯科疾患予防の第一歩です。かかりつけ歯科医院では、一人ひとり の口の中の状況に応じた予防処置の手段や方法を提案できます。また、定期的な受診により歯科疾患の早期発見ができますから、抜歯などの外科処置が必要になる前に治療を行うこともできます。

お薬手帳と糖尿病連携手帳を忘れずに
 歯科の初診時には、お薬手帳と糖尿病連携手帳をお見せください。お薬手帳に記録されている投薬記録は歯科治療の方法に有用です。
 「糖尿病にかかっているから歯科受診を避ける」のではなく、「糖尿病にかかっているから、かかりつけ歯科医院を持ち、予防と早期治療を心がける」ようにしてください。


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