人間の歯の数(永久歯)は、親知らずを除くと、28 本あります。虫歯や歯周疾患、事故、まれに先天的に歯が欠損している場合には、残っている周囲の歯に金属のバネで固定し、取り外しのできるタイプの義歯(入れ歯)を作成したり、隣同士の歯を削り、金属でつなげて接着剤で固定するいわゆるブリッジを作成するというのが主な治療方法です。 インプラント(人工歯根)とは 歯がないところに人工の歯を植え込むタイプの治療方法です。入れ歯に比べて、噛む機能の回復が著しいことから、第三の歯として普及しつつあります。 素材は、人工の関節や骨に使われている純チタンが主流で、表面は骨にくっつきやすいように、骨の成分に似ているハイドロキシアパタイトの加工が施されています。骨に植え込む手術を行いますので、人工歯根が植えられるだけの骨の高さや厚みがあるか、事前に十分な審査・診断を行います。骨が足りない場合には、人工骨を使用したり、他の部位の骨を移植したりする方法もあります。 人工歯根を植え込む手術後の固定期間は、下の顎で約3ヵ月、上の顎で約6ヵ月が必要です。その後、人工歯根の上に歯牙補綴物を作るのが一般的です。
インプラント治療は健康保険が適用されません。また、患者一人ひとりの状態により治療計画が異なりますので、希望や興味のある方は、かかりつけの先生に一度相談してみましょう。
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