最近では、臭いが原因で周囲に不快な思いをさせるスメル・ハラスメント(スメハラ)が社会問題にもなっています。口臭、女性の月経時の臭い、加齢臭などの体臭や、芳香剤入りの柔軟剤で洗濯した衣類の臭い、香水の匂いなどもスメハラにつながります。
スメハラのなかで一番身近なものは口臭でしょう。会話をするときに強い口臭を察知すると、つい顔を背けたり、距離を置いてしまいます。本人が気づいている場合もありますし、気づいていない場合もあります。
口臭には、生理的な口臭と病的な口臭があります。生理的口臭は、ネギ、にんにく、ニラなどの飲食やアルコール摂取、喫煙、歯磨き不足、口呼吸による口腔乾燥などが原因になります。病的な口臭は、むし歯、歯周病などの歯科疾患や、慢性鼻炎、蓄膿症、慢性気管支炎、胃潰瘍などが原因になります。昼間、起きている間は唾液で潤っているため細菌が洗い流され、ある程度は細菌数が減りますが、就寝中は唾液も減り、口も乾き、細菌数が増えて口臭が増加します。口の中は温度、湿度ともに細菌にとって天国のような場所ですから歯磨きをしないと細菌は増えてしまいます。舌の上にも細菌がたまりますので歯磨きと合わせて舌磨きも行うことで細菌の増加を効果的に抑えることができます。
普段の生活で口臭を少なくする方法は、
- 臭いの強い飲食物、アルコール、タバコを控え
目にする。
- むし歯、歯周病を放置せず早めに治療する。
- 毎食後、歯磨きを行い細菌の繁殖を抑える。
人と会うとき、会話するとき、周囲に不快な思いをさせないためにも、歯磨きでお口の中をすっきりさせておくことはとても大切です。
|