仙台予防歯科協会 北中山歯科クリニック
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北中山歯科クリニック
〒981-3215
仙台市泉区
  北中山2丁目33-10
TEL:022-376-5066
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健康寿命を延ばすために〜 口も使わないと機能低下 Q&A 〜
 
かみにくい、飲み込みにくいとはどういうことですか
 食べ物をかみ、飲み込む時には、無意識に複雑な動作をしています。まず食べ物と認識したものを口に入れてかみくだきます。次に小さくくだかれた食べ物は唾液と混ざり、舌、口、のどの筋肉の動きで、のどに送り出されます。その時、軟口蓋と喉頭蓋と呼ばれる器官が閉じて、鼻と気管に入り込まずに食道に送られます。
 かむ力が不足していれば食べ物は口の中に残りますし、のどから食道に送り込む力が足りないと、のどに残ります。気管が塞がれず、食べ物が肺の方へ入り込む症状もでてきます。
そうなる原因は何ですか
 いろいろ考えられます。脳卒中で神経がダメージを受け、口やのどの筋肉にまひが残る。加齢や栄養不足、筋ジストロフィーなどの病気で口やのどの筋肉が衰える。認知機能の低下で食べ物を認識できない。口やのどの周りにできたがんが原因になることも。がんの切除後にのみ込む機能が失 われる、などのケースが考えられます。
体にどのような影響がありますか
 放置すると食事が苦痛になり、栄養不足で全身が弱る悪循環になります。
 食べ物が飲み込めず、のどに詰まると窒息しますし、一部が気管に入れば誤嚥性肺炎を起こします。いずれも命に関わります。
予防策や改善策はありますか
 口の中は清潔に保った方がいいでしょう。歯や舌が汚れて体によくない細菌が繁殖すると、すぐに誤嚥性肺炎の危険が高まるからです。息を深く吸って口をすぼめてはき出したり、水の入ったペットボトルにストローをさして息を吹いたりする運動が誤嚥の予防になります。口を開いて舌を出したり引っ込めたりする口の体操も有効です。
 食べる時、上を向いてしまう人は、のどにつかえやすいので、なるべく下を向いて食べるようにすると良いでしょう。食べ物も、かみにくさ、飲み込みにくさにあわせて、軟らかくしたものやミキサーで粗くくだいたもの、ゼリー状のものなど、それぞれに合った状態で食べてもらうのが良いでしょう。
鼻からの栄養補給や胃ろうの状態になっても、再び口から食べられますか
 医師や言語聴覚士、管理栄養士などの専門家が連携したリハビリを行って、再度口から食べられるようになることも多いようです。
 食べる機能は、使わないと低下します。いろいろな職種の人たちの支援体制も整っていますので、高齢だから、認知症だからとあきらめず、生涯口から食べられるように、日々口を使って健康を維持していきましょう。

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