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北中山歯科クリニック |
〒981-3215
仙台市泉区
北中山2丁目33-10 |
TEL:022-376-5066 |
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最近の介護食品はおいしくて多彩です |
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日本人の高齢化が進む中、かむ力やのみ込む力が弱くなった人でも食べやすい「介護食品」が、多様に工夫されています。市販されている介護食品の最新事情について調べてみました。 ◆「 とろとろ」以外も・家族と一緒に 介護食品を扱う一会社の「アサヒグループ食品」(東京渋谷区)。シニア向け商品開発を担当する植田正憲さんが、取材する人に「市販の介護食品に対しどんなイメージを持っていますか」と問いかけると、「とろとろで離乳食みたいな感じ」「味が薄そう」などの返答がありました。 実はレトルト食品として市販されている介護食品には予想外にいろいろな硬さのものがあります。「とろとろ」の物ばかりではなく、硬さの目安が解りやすいように、商品のラベルには「咬むとつぶせる」などと説明が書かれていました。 こういうレトルト食品の「容易にかめる」ハンバーグ、「歯ぐきでつぶせる」肉じゃが、「舌でつぶせる」五目豆、「かまなくてよい」ほうれんそうのポタージュスープなどを試食してみました。 取材者は、予想に反し、「味付けは濃いめだった、しっかりした味付けでおいしい、食材の形が残っているものもありますね」と感想を述べたんですね。 「食事を楽しんでもらうため、おいしさにはこだわっています。少ししか食べられない人にも栄養をとってほしいので、食物繊維、カルシウム、ビタミンDなどを配合した商品もあります」と胸をはる植田さん。 同社は、介護食品を活用した料理のレシピを、ホームページで公開。うどんにネギと介護食品の白身魚のせや、だんごのかき玉あんかけを加えたり、介護食品のかに雑炊に豆腐を足したりするアレンジを提案しています。植田さんは、「介助する人の負担を減らすためにも、市販の介護食品を上手に取り入れてみて下さい」と呼びかけていました。 取材者は、「介護する側も一緒に食べられるのがいいし、なにより家族との食事が楽しくなる」と総括。 ◆「 口の運動」で筋肉の衰えを防ぐ 口の中の健康を保つためには、ふだんの暮らしでどんな点に気をつければいいのでしょうか。企業などで保健指導を行っている看護師で保健師の熊杏里さんに聞いたなら、「食は健康を維持するための基本です」。(1)高齢になると、かむ力が低下し、のみこむこともスムーズに行えなくなる。(2)唾液量も減る。唾液には口の中を清潔に保ったり、食べ物をのみこみやすくしたり、消化を助けたりする働きがあるのに。(3)その分泌量が減ると更に口の中が乾燥し、粘膜を傷つけたり、むし歯や歯周病の悪化につながる。とのこと。 大切なのは、健康なうちから自分にどれだけかんでのみこむ力があるのかを把握して、よく咬んで食べること。「パ」「タ」「カ」「ラ」などと口を大きく開けて発音する「口の運動」をすることで、舌や唇の回りの筋肉の衰えを予防できます。 「口の中の健康を保ち、バランスの良い食事を心がけてください。家族や友人と楽しく食べることも大切です」でした。 |
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