◆口の臭いはだれにでもある
◆食後の歯磨きはポイントをしぼって
◆歯肉マッサージや舌苔のお掃除も
口の中はどなたも無臭ではありません。ヒトの呼気からは100種類もの成分が検出されますが、いずれも程度の差こそあれ、においのある物質です。血液中に含まれる成分が肺でガス交換するときに拡散され、これが呼気の中に出てきます。これを生理的口臭といいます。
一般にいう「口臭」の原因と考えられるのは、歯垢や歯石の沈着、歯肉炎、歯槽膿漏、歯周疾患による排膿・出血、厚い舌苔、むし歯、扁桃からの排膿、糖尿病によるケトン体の過剰排出、食物由来のにおいなどです。
しかし臭覚は人間の感覚の中で一番慣れやすく、本人は自分の口の臭いに気づかないことも少なくありません。歯科医院を訪れる患者さんは、対話相手のしぐさや家族に指摘されてという人が8割を占めているそうです。
そこで、口臭予防で心がけることですが、まず食後10分以内の歯磨きを習慣にしましょう。特に歯と歯の間、歯の根元、奥歯の噛み合わせ部分などは、意識して歯ブラシを当ててください。歯ブラシを使った歯肉マッサージも効果的です。また、舌にも細菌が垢のようにたまります。これを舌苔(ぜったい)と言いますが、歯ブラシやガーゼを使って舌苔を取り除きましょう。
まずは手始めに、歯科医院で専門家にきれいに掃除してもらうことをお勧めします。
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