仙台予防歯科協会 北中山歯科クリニック
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北中山歯科クリニック
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味がわからない?味がしない?・・・味覚障害

味覚障害 味がわからない=味覚障害、あるいは変な味がする=味覚異常を訴える人が増えているようです。(ここでは両者をまとめて「味覚障害」と呼ぶことにします。)そのうち約3分の2が女性で、年齢では40−50歳代の人が最も多いのですが最近は20歳代の人も増えています。

《亜鉛不足と食品添加物》

 一人暮らしの人の中には、実際には味覚異常があるのに、本人が気づかないでいるという場合があります。障害の半分以上は亜鉛の欠乏が原因とかんがえられていますが、亜鉛が不足すると、味蕾(みらい・口の中で味を感じる細胞の集まり)が正常に機能しなくなるのです。
 偏食がちの人に味覚障害が大きいというのも、人体に必要な栄養素の亜鉛が不足していると考えられます。亜鉛含有量の多い食品には、カキなどの貝類、数の子、海苔、あずき、緑茶、パセリ、煮干などがあり、これらの摂取で補います。また、加工食品、インスタント食品の中には亜鉛の吸収を低下させるものがあることがわかっています。食品添加物としては、弾力剤のポリリン酸ナトリウム、たんぱく質の変質を防止するフィチン酸、化学調味料のグルタミン酸ナトリウムがあげられ、そのほか増粘剤や酸化防止剤も外食やファーストフードに頼り過ぎないように心がけましょう味覚障害を起こしやすい添加物として報告されています。外食やファーストフードに頼りすぎないよう、心がけることが大切ですね。
 また、ヒトの味覚は順応しやすい(刺激になれやすい)感覚なので、濃い味に慣れてしまうと、鈍化する傾向があります。素材の味を大切にしたいものですね。

唾液分泌量や薬剤の影響も・・・

唾液分泌量や薬剤の影響も・・・ 高齢者の味覚障害は、加齢により唾液の分泌量が低下し、味蕾に味が届きにくくなることが一因です。そのほか、薬の服用(血圧降下剤、抗生物質など)、糖尿病、脳障害なども原因となります。
 また、口の中の疾患が直接原因となる場合もあります。身近なものでは、口内炎、真菌症、口腔乾燥症(ドライマウス)、シェーグレン症候群などでは症状が現れやすいです。
 これらが原因で口腔の粘膜が痛んだりあれた場合、ピリピリ感や痛みで味覚が変わることがあります。乾燥が原因の場合は、保湿剤を使ったり、ガムを噛んで唾液の分泌を促すことが有効ですが、ストレスを少なくし休養を取ることが、さらさらした分泌を促します。
 そのほか、過度の喫煙、飲酒、また舌苔を除去しようとしてブラシで味蕾を傷つけると、同様な症状が現れます。一方で、和食の酢の物は唾液を分泌させ、味蕾を守り、味覚を敏感にさせる優れた献立ですね。

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