中高年になると本来接触しているべき歯と歯の間にすき間ができ、そこに食べ物の繊維などが残り「つま楊枝を使わなくはいられない」という人も多いのではないでしょうか。歯と歯の間にすき間が開いてしまう原因には、次の3つのことが考えられます。
- 歯と歯の間の根元のむし歯
- 歯周病の中期症状
- つま楊枝で歯の間の食べかすを押し出す癖
むし歯が原因の場合は、むし歯の部分を削り取り、固い樹脂や金属を詰めて、食べ物が入り込まないような状態に修復します。 歯周病になると歯を支える歯槽骨や歯根膜がダメージを受け、歯がぐらぐらして、すき間ができます。歯周病の原因となる歯垢や歯石を除去し、病的な歯肉を健常に戻し、歯のすき間が少しでも縮小するように、正しいブラッシングを心がけます。 歯と歯のすき間が大きくあいているようなら、歯列矯正に準じた処置をし、その後、歯を固定させていきます。 つま楊枝を使う癖がある人は、意識して治しましょう。どうしても使いたいときは、歯と歯の間を無理なく清掃できる糸楊枝やフロス、あるいは歯間ブラシを使いましょう。 歯と歯の間にすき間が生じる原因の多くは、むし歯や歯周病です。予防に勝る治療はありませんが、症状がひどい人は、早めの治療をおすすめします。
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