仙台予防歯科協会 北中山歯科クリニック
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北中山歯科クリニック
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口からの食事にこだわって

口からの食事にこだわって 口から食べることは、楽しみ、幸福感、コミュニケーションツールに加え、免疫力にも関係するといわれています。口から食べていないと体の抵抗力が低下するとか。
 高齢者施設の中で、関心事の第1位は、どこでも食事というデータがあります。しかし口から食べることが難しくなったとたん、この楽しみに対し、昨今の医学は「食べてダメ」といっているかのようです。胃に穴をあけ、栄養を入れる胃ろうなど、いくつかある代替の栄養補給手段ですね。私は胃ろうに対して真っ向から反対を唱えるというのではなく、一つの手段としては有効という立場です。胃ろうを施しても口からは食べられるので、最後まで諦めてほしくないと思います。
 口から食べるためには、咀嚼と嚥下、噛んで飲み込む一連の動作がなくてはなりません。噛む上で最も必要なのは、食べ物を認知する能力です。あめ玉が口に入れば、ガリッと噛む、おせんべいならばパリッと噛む、口に入った瞬間に認知する。これがないと咀嚼できません。他にも噛む力、ほおや舌の動き、唾液も必要です。歯も大切ですが、歯がなくても噛む能力がある人はいるんですね(土手で物噛む)。
 噛むことの目的は、歯と唾液で飲み込める形状に変えることです。細かく刻んで小さくしただけでは、食べ物を口に入れても飲み込みやすくなりません。
 口から食べるための食支援では、食べられる口腔状態にして、姿勢の矯正、食事介助などをします。さらに噛む機能の回復や雰囲気づくりも重要です。
 たとえば、こんな事例も。入院して胃ろうを入れた方の家族から「食事が楽しみだった母が、胃ろうを入れたら元気がないの」という相談がありました。歯科医師やいろいろな職域のスタッフの協力で、マッサージや口腔ケア、入れ歯の調整などをして4ヶ月、元の普通食にすることができました。
 胃ろうは意識がなくても入りますが、一口でも食べることは、本人の積極的な意思がないとできません。だからこそ、食べることは生きること。この大切さをわかってほしいと思います。


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