歯周病は歯ぐきや歯を支えている骨がおかされる慢性の疾患です。健康な人の歯ぐきに比べて赤く、強い刺激が加わると出血したり、歯の付け根を押すとうみが出たりします。そのため以前は「歯槽膿漏」と呼ばれていました。
歯周病は、ほとんど痛みを伴わずに進行するため、気がついた時にはすでに手遅れ、という危険性があります。では、どんなことに気を付ければよいのでしょうか。大切なことをいくつかあげてみることにします。
まず第一に、歯を汚れたままにしないことです。食事のあとや美味しいものを食べたあとは、口の中に細菌が繁殖し、歯垢(プラーク)と呼ばれるばい菌のかたまりが付着します。この汚れをそのままにしておかないで、食事のあとはよくブラッシングをしましょう。
二番目に、歯の周囲に「歯石」が付着していると、歯ぐきを傷つけるだけでなく、歯周病がさらに進んでしまいます。歯石を歯ブラシで取り除くことは不可能ですから、定期的に(半年に1回程度)、歯科医院で取ってもらいましょう。
三番目に、食事は「よく噛んで食べる」ことです。よく噛むことは、脳の血流をよくすることです。一口「30回以上噛む」を、ぜひ実行してみてください。よく噛むことほど、すばらしいことはないのです。
最後に、「たんねんに歯を磨く」ことをもう一度強調しておきます。たんねんに磨けば、歯周病の予防だけでなく、治療にまで効果があらわれます。ブラッシングには、歯ぐきを清潔にするだけでなく、歯ぐきをマッサージする働きもあるからです。「歯ブラシ一本で、歯周病は治る… 」という言葉があるくらいです。
【魚をおいしく食べましょう】
魚は良質なたんぱく源です。小魚のようにまるごと食べられるものはカルシウムが豊富です。青魚の脂質に多く含まれるEPAやDHAは動脈硬化や心筋梗塞の予防効果が期待されています。一方で消費者の魚離れがすすんでいます。調理法がわからない、臭いが気になるなど、理由はさまざまです。
今回は魚をおいしく調理するためのポイントをいくつか紹介します。
旬のものを買う
- 味が最も良い、旬の魚を選ぶ。
- 鮮度の良いものを選ぶ
1尾の場合、目が澄んでいて透明感があり、えらの内部がきれいなもの。切り身の場合、ドリップ(汁)が出ていないもの。いずれも身がしまって、弾力があるものを選ぶ。
- 生臭みをおさえる
焼く・揚げる…塩(下味)をふってしばらく置き、キッチンペーパーなどで水気をよくふきとってから調理する。
煮る…水気をよくふき取る。1尾や大きい切り身の場合、熱湯をかけてから調理する。煮汁が沸騰してから魚を入れ、落し蓋をする。生姜や梅干等を一緒に煮るのも効果的。
- 盛り付け
大根おろしやすだち、木の芽など、料理に合うものをちょっと添えると味や見た目もよくなる。器選びも大切。
スーパーで下処理をしてもらったり調理法を教えてもらうこともできます。便利な調理器具やグッズなどもたくさんありますので、それらを上手に活用して、調理時間や手間を省くのもいいですね。栄養豊富な魚をおいしく調理し、たくさん食べましょう。
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