歯のかぶせ物がとれた時は自分で判断せずに、まずはかかりつけの歯科医院に相談しましょう。休日でも昼間であれば、地域の休日診療所で相談することができます。いざという時に備えて、あらかじめ連絡先を調べておくと安心です。

　相談する時には、何を伝えればいいでしょうか。いくつかの基本的な事柄をまとめておきましょう。 　まずは、とれた時間を確認します。寝ている時、食事中、転倒、交通事故等、何が原因でとれてしまったのかも確認しましょう。次に、上下左右、前から何番目の歯か、場所を確認します。
　とれた物があれば、きれいに洗い、色、材質、大きさを確認します。かぶせ物やつめ物ではなく、歯そのものだったということも稀にあります。
　痛みの有無と種類も確認が必要です。何もしなくても痛む場合、冷たいものがしみる場合、歯は痛くなくても舌や頬っぺたが当たって痛みがでることもあります。また、前歯など、目立つ歯がとれてしまった場合、早急に治したいなどの希望があれば、いっしょに伝えましょう。電話等で相談する時に、これらを簡潔に伝えることが重要です。

　かかりつけの歯科医院であれば、患者さん一人ひとりの歯の情報が記録されていますので、すぐに治した方が良いのか、数日後でも問題ないか等、ある程度正確に方針を決定することが可能です。こんな時のためにも、ぜひ信頼出来る、親切なかかりつけの歯科医院を持つことをおすすめします。