歯周病は歯ぐきや歯を支えている骨がおかされる慢性の疾患です。痛みを伴わずに進行するため、気がついた時にはすでに手遅れ、という危険性があります。では、どんなことに気をつければよいのでしょうか。
まず、歯を汚れたままにしないことです。食事のあとや美味しいものを食べたあとは、口の中に細菌が繁殖し、歯垢(プラーク)と呼ばれるばい菌のかたまりが付着します。食事のあとは、ていねいにブラッシングをしましょう。二つ目は、歯ブラシで取り除くことができない歯石を、定期的に(半年に1回程度)、歯科医院で取ってもらうことです。歯の周囲に「歯石」が付着していると、歯ぐきを傷つけるだけでなく、歯周病がさらに進んでしまいます。三つ目は、「よく噛んで食べる」ことです。よく噛むことは、脳の血流をよくします。一口「30回以上噛む」を、ぜひ実行してみてください。
最後に、「たんねんに歯を磨く」ことをもう一度強調しておきます。歯周病の予防だけでなく、治療にまで効果があらわれます。ブラッシングには、歯ぐきを清潔にするだけでなく、歯ぐきをマッサージする働きもあるからです。「歯ブラシ一本で、歯周病は治る・・・」という言葉があるくらいです。
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