歯みがきを嫌がる子どもに、歯みがきを好きになってもらうにはどうすればいいでしょうか。それには、子どもに「歯みがきって楽しい」と思ってもらうための工夫が大切です。
歯みがきは、お口をあけながら親子が向き合うスキンシップの時間です。抱っこしたり、膝にのせたり、子どもが安心して喜ぶ方法を探ってみましょう。お口を開けたら「上手にあ〜んができたね」、泣かずに終えたら「今日は泣かなかったね」といっぱい褒めてあげましょう。こうしたスキンシップを楽しむことで、子どもは歯みがきを好きになっていくのです。
また、お母さんも一緒に、お手本として、同じことをしてみせると抵抗がなくなっていきます。一緒に歯みがきをしながら、よく磨けていない部分には「あっ、ここがよく磨けていないよ」などとお話をしながら、共同作業をしてあげてください。時には、お母さんの歯を子どもに磨いてもらうのもいいでしょう。歯みがき自体を親子の「あそび」に変えていってください。
歯みがきの絵本を一緒に読んで、歯みがきに親しんでおくのも効果的です。「○○ちゃんみたいにあ〜んができるかな? 」とお話すると、楽しく歯みがきができます。こうして、「歯みがきの時間=楽しい時間」と子どもが思ってくれれば、しめたものです。
子どものうちから正しい歯磨きの習慣を身につけることは、今後の健やかな成長における大きな財産になるでしょう。「丈夫な子ども」は「丈夫な歯」から。歯みがきへの不安な気持ちを「楽しさ」に変えていけるよう、お母さんの後押しは大切です。
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