お口の中は無臭ではありません。人間の呼気には約100 種類の成分が検出されますが、いずれも臭いのある物質です。血液中に含まれている成分が肺でガス交換するときに拡散し、検出されます。これを生理的口臭といいます。 一般的な口臭の原因には、プラーク(歯垢)、歯石の沈着、歯肉炎、歯槽膿漏、歯周疾患による排膿、出血、厚い舌苔、虫歯、扁桃からの排膿、糖尿病によるケトン体の過剰排出、食物由来の臭いなどがあります。 お口の中には常に細菌が滞在し、歯磨きをしてもその細菌はゼロにはなりません。細菌の沈着が口臭の最大の原因です。さらに唾液の分泌量が低下すると細菌の自掃性がなくなり、口臭を増悪させます。 口臭を予防するには……
- 食後10 分以内に適切な歯磨きを行い、歯についている細菌の塊(プラーク)を取り除く。
- 歯と歯の間、歯の根元、奥歯の噛みあわせの部分、治療している部位に意識して歯ブラシをあてる。
- 入れ歯にも歯石が沈着するので、食後に良く義歯を洗浄する。
- 歯肉から出血、排膿している場合は歯ブラシで歯肉のマッサージを行う。
- 歯に沈着した色素や歯石を歯科医院で掃除してもらう。
- 扁桃腺に白い塊があるようなら耳鼻咽喉科で除去してもらう。
- 歯ブラシやガーゼで、舌苔を取り除く。
まずは、歯科医院での口腔内の掃除をお勧めします。
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