歯磨きの基本は、以下の3つです。
(1)歯ブラシの毛先を歯面にきちんと当てる。 (2)毛先が広がらないくらいの軽い力で磨く。 (3)5〜10mmくらいを目安に小刻みに動かして1〜2本ずつ磨く。
特に注意したいのが、磨くときの力加減です。力を入れる人が多いようですが、力が強すぎると、歯ブラシの毛先が広がって歯面からそれてしまい、きちんと磨けないだけでなく、歯茎を傷つける可能性があります。また、歯ブラシを大きく動かすと、毛先が歯と歯の間に入らず、隣接面の歯垢が十分に落とせません。あらゆる面に毛先がきちんと当たるように、歯ブラシを当てる角度を工夫しながら、1ヶ所あたり20 回を目安にていねいに磨きましょう。 歯ブラシの持ち方には、鉛筆を持つように握って持つ「ペングリップ」という持ち方があります。この方法ですと過剰な力が入らないで軽快に汚れが落とせます。 歯と歯の間、歯と歯茎の境目、歯のかみ合わせの面は、歯垢が残りやすい場所なのでていねいに磨きましょう。また、きき腕側の犬歯と、その隣りの2本の小臼歯付近は磨き残しが多い場所です。き
き腕側の奥歯を磨く時この場所で歯ブラシをターンさせる人が多く、歯ブラシが歯から離れるためです。ここは意識してよく磨くようにしましょう。 人によってこれらの磨き方にはクセがあり、磨き残しの場所も違います。一度、歯垢の染め出し剤(赤色)を使って磨き残しやすい場所を確かめることも大切です。
どの歯から磨いてもよいですが、「磨き忘れ」を防ぐため、磨く順番を決めておくのもいいですね。磨き残しやすい場所や歯並びの悪い場所は最初に磨くなど、自分なりのルールを決めてみてください。 歯磨きは、毎日の口腔ケアの基本です。大事なことは歯垢を残さず落とすこと。あとは「食べたら磨く」を習慣にできますか、無理でしょうか。
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